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環境適応型予算管理

予算管理の焦点は、予算達成度にもとづく業績評価から、数か月~1年を見通した上での機動的な計画の制御・調整に移っています。そのために、予算管理システムは、年度計画の編成プロセスを迅速化・効率化するだけではなく、四半期ごとなど高頻度での修正計画、さらには月次での営業見通しに対応できることが求められています。システムの観点からみれば、予算・見込みの精度アップやバージョン管理を含む新たなニーズへの対応が重要になってきます。

予算管理のトレンドと環境適応型予算管理

予算管理の領域では、近年、以下の傾向が見られます。

 ①予算見直しの高頻度化とローリング見通しの導入

 ②事業部門の責任の明確化

 ③戦略・施策と予算の連動強化・関連明示

 ④予算と実績の差異要因の可視化

このような状況を踏まえ、私たちフュージョンズは、「環境適応型予算管理システム」と呼ぶ見通し志向の予算管理モデルを提唱してまいりました。

環境適応型予算管理 = 実行予算管理 + 予算達成管理

実行予算管理では各レベルのマネージャの管理レベルを高め、予算達成管理では今後の施策の調整を行います。見通し管理を、決算予想への役立ちの面だけからではなく、組織としての計画能力の向上のためのツールとして捉える、という考えにもとづくモデルです。

予算達成管理

予算達成管理では期末の予想と、今後の施策の調整を行います。現時点での期末予想を踏まえて、投資や費用は絞るべきか、売上の上積み策は無いのか、といった対策をマネジメントレベルで検討する機会を、四半期ごと、さらには毎月、提供します。意思を持った見込を立てるには、売上を見通すだけではなく、施策面の調整、すなわち裁量的支出に関する予算の修正が多くの場合、必要です。

実行予算管理

実行予算管理では、毎月の見通しを翌月には検証するというサイクルを繰り返すことで、各レベルのマネージャの経営管理センスを磨きます。翌月の見通しが立たないマネージャに、チームを任せておいて大丈夫でしょうか。一方で、たとえば、すべてのマネージャが見通しを大きく外すようであれば、足もとで何か急激な変化が起きているかもしれません。こうしたアラーム事象を可視化するツールとしても実行予算管理は役立ちます。

従来型の月別予算を用いた予実管理では、月別予算の精度が問題です。期初時点で予算を精度高く月割りすることが出来れば良いのですが、変動の激しい事業環境に置かれた企業にとって、これは容易なことではありません。予算に基準値としての合理性があればこそ、予算と実績を対比して意味があるわけです。月別予算が当てずっぽうでは、予実分析も形骸化してしまいます。その点、前月時点見通しに対する差異分析の方が、より真剣味をもって実行し易いのです。

環境適応型予算管理のシステム基盤

環境適応型予算管理では、頻繁に更新される予算や見込を対比し、変更箇所を明瞭に示すシステムが必要です。また、現場に過剰な分析負荷を掛けないように、予実画面から伝票明細までドリルダウンして、差異の発生要因を探ることができ、調査結果を同じ画面からテキスト入力して報告できるといった利便性も重要です。


fusion_placeでは、各月時点の見通しをバージョン管理してアップデートしていくとともに、過去に報告した当月の見通し数値と当月の実績数値を比較し、差異が大きい箇所は伝票明細にドリルダウンして差異理由を分析し、報告するといったシステムを短期間で構築できます。